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stand by me 「まーさむーねさーん」 「…ん、ああ、か」 「いや、今日は!ってか、政宗さんは、こんなところで何を。」 「何を、って見ればわかるだろ?」 「……え。えーっと…、縁側に座ってるって事しかわからないんですが。」 「…Ha,」 頭を、ポリポリとかきつつ、呆れたようには言った。 少し苦笑しつつ、「Sit down beside me.」と言って、自分の傍に、人一人ぶん座れるようなスペースを作った。 それに、「シットダウン、座れ?だよね」と言って、俺の傍に座った。 月が、浮かんでいる。空に。 其れを眺めていた、なんて言ったら「乙女思考―!」とかなんとか言って苦笑されるのだろうか。 星を、月を、見ていると。何だか悲しく思えてくるのは自分だけなのだろうか。わからない。 はあ、とため息を付くと、が「あ、何々、どうしたの、政宗」と、訊いて来る。 「なんでも、ねェよ。」 「本当?なら良いけどさ……。」 「…それにしても。お前はこんな夜中に。どうしたんだよ?」 「え、?何だかさ、眠たくなくてさー。そこらへん歩いてたら、政宗さんを見つけたんだよねー」 「へえ、」と言葉を返すと、「話しかけまいか迷ってたんだけど、まあ、考えるより行動!ってことで話しかけたわけなんですよ!うん。」と言葉を続けた。 少しの間、沈黙が続いた。嫌な感じの沈黙ではなく、心地よい沈黙だ。 視線を、から空に戻す。星、と言えば。確か、聞いた話では“星座”と言うモノがあるらしい。 星で形を象ったモノ。そう訊いて居る。その、星座を探していたら、突如、が言葉を発した。 「綺麗だねー!なんていうのか!空が大きいよねー。」 「ああ。そうだな…」 「なんていうか星がつかめそう、って何恥ずかしい事言ってるんだ、!」 「まあ、星が掴めそう、なあ…。コドモの頃は、そう思ってた事もあったな。 星は掴める。雲には、乗れる。けれど、な。」 少しずつ、年を重ねて行くたび、その様なこと無理だ、とわかってきた。 星は、空高く。どれだけ身長が伸びても届かない所で輝いているし、 雲は、乗れないものだと、わかった。 子供の頃は、『永遠』と思っていたものが、 簡単に崩れ去ることも。わかってしまった。 「…政宗さんにも、そう思ってた時期があったんだねー…!いやあ、なんていうか。意外…。」 「…ほお、俺を遠まわしに夢の無い子供と言いたいのか。」 「…え、いや!違うよ!え、何、なんでそんなに怒ってるの!?」 少し、脅すように声を低くすれば、は驚いたように手を目の前で勢い良く振りつつ、 早口にそう言った。 いつものごとく。オーバーリアクションだ。 少し、笑みがこぼれた。 「ちょっとマジですいません!政宗さんはアレだね!口笛は何故遠くまで聞こえるの?とか、 あの雲は何故俺を待っているのだろう?とか、思ってる夢見てる青少年だったんだね!うん!」 「……何言ってんだ、お前。」 少々呆れつつ、そう口走る。それに、は「も、まあなんて言うか。ゴメン。」と言って、その後、少し「…怒って、ますかね…!?」と、焦りながら訊いてきた。 「怒ってたら、真面目にゴメン…。ジャンピング土下座するよ。」 「…怒っては、ねェよ。それより。お前に訊きたいことがある。」 そう言うと、「良かった。んで、何?」と言って、興味津々といったような様子で、俺の言葉の続きを急かした。 「お前は、俺の、傍に……居るよな?」 声は震えていたかも知れない。 年を重ねるたび、わかったこと。それは、人に関係している。 信頼できると思っていた人物がいとも簡単に居なくなる事。それが、わかってしまった。 だからこそ、……どうしてだろうか、には訊いておきたかった。 きっと。俺の望んでいる答えをくれると思っていたから。 「…へ?うーん…そうだね。 居る、居るよ!政宗さんの傍に!」 は、少し考え込むような仕草を見せてから、そう言った。 ── やっぱり。 何で。俺の。ほしい言葉を。言ってくれるんだろうか。 嬉しくて。切なくて。 悲しくて、暖かくて。 「Thank you」 「ん、どういたしまして。」 何やら嬉しそうな笑顔を向けてくるを見て、 なんだか無性に泣きたくなった。 →終わり。 お題は、自主的課題様から。 なんでWEB拍手にこんなくらいモノを置いとくんじゃ!ありえない!スイマセン! きっと、政宗ってばこんな感じかなあ、とか思ってたり。しました。 WEB拍手!どうも有難う御座いましたーーー!!!!! 2006.3.11 |