あなたに帰ってきてほしいと願うけれど(お帰りなさい、それは、私の恋の終わり)





政宗様が帰ってきた。
おかえりなさい、といおうとしたけれど、その言葉は口の中で留まった。
だって、だって、政宗様には前見たときの面影がなかった。

血を浴びて、青い陣羽織を赤くし、
肌さえも、血を浴びて、赤くなっていて、時折覗く肌色は、元気そうな色ではなく、土のような色だった。




首から上は、無い。




まあ、一応、彼も武将だし、そうだよ、戦の最中死んじゃうかも知れない、って事もあったのに、それなのに。
だけど、彼は言っていた。「お前を残して、絶対、死なない」と。それなのに。
嘘をつかれた。凄く、嫌な、嘘を。

顔は、何処に行ったのですか。
何処へ、貴方は逝ってしまったのですか?


切なくて、哀しくて、悔しくて。
なんで、なんで、なんで、と問いかけても答えは戻ってこなくて。
色々な人が泣いていた。は、泣けなかった。




帰ってきて欲しいと、願っていた。
願っていたことが叶ったのに、それなのになんでこんなにも哀しいんだろう。


それは、きっと。
大切な人が居なくなってしまったから、なのかもしれない。









こんなのなら、帰ってきて欲しくなかった、なんて。思ったけれど。
ううん、やっぱり、それは間違い。気の迷いだった。
やっぱり、帰ってきて欲しかったよ、凄く。どんな姿でも。




私の愛しい人。



おかえりなさい。
そして
さようなら。



(終わり)



短文です。短いです。・・・・なんでだろう。(何が)
一応死ネタ。政宗さんが、戦行って、殺されて。そして・・・。まあ。うん。

題名は、Plumaile様から。
有難うございました!!!!


2006.5.11