、」





後ろから、声をかけられた。知っている声だ。いつも聞いている。
そう、…多分、リヒャルトだ。
大体の予想をつけつつ、後ろを振り向いた。

やっぱり。
の予想通り、リヒャルトが何時ものように笑顔を浮かべて、に近寄ってきた。





「どうしたの?リヒャルト。」

「ん?んー、僕さあ、今度の最終決戦で王子様と一緒に行くことになったんだー。」

「…王子様と?」

「そうそう。だからさあ、もしかしたら死んじゃうかも知れないじゃんか、僕。
だから、一応会っておこうかなーって。」





にへら、と言う擬音が付きそうな笑みを浮かべるリヒャルト。
死ぬ、って、言葉を聞いて、少しだけドキッとした。
何で、それを。…笑いながら言えるのだろうか?怖くないのか。

そんな思いが頭をよぎった。けれど、はリヒャルトの思考なんてわかんないし、考えたってしょうがないから。
「そっか…」と一言だけ、呟いた。


すると、リヒャルトは悲しそうな表情をして、「は、……なんでもないや。僕、頑張ってくるねー。」と言って、
直ぐに表情をいつもの明るい笑顔に戻し、手を振って、その場から、立ち去ろうとした。

なんで、表情を暗くしたのか。には分かるはずもない。
だけど、今此処でリヒャルトをこのまま行かせるのは、きっと、だめだと。そう感じた。





「リヒャルト。」

「…何?」

「うん、怪我はあんまりしないよう頑張ってね!っていうか死ぬとかいわない。それは駄目だよ!」

「…え、っと…?」

は最終決戦のところにいけないからわかんないけどさ、
リヒャルトって時々無理するじゃんか。だから、気をつけなよー?何かあってからじゃ遅いんだよ。うん。」

、」

「待ってるよ、此処で。帰ってくること。だから、…うーん、程ほどに、無理せずに、頑張ってね!」





そういい終えると、リヒャルトは少し苦笑を漏らしつつ、「うん、無理せずに頑張る。」と、言葉を紡いだ。
あと、あと、何か言いたいことはあるだろうか。リヒャルトに。こう、元気付けるようなセリフ!!
自分のボギャブラリーの少なさに、哀しみを感じつつ、最後に。一言だけリヒャルトの手を握って、言葉を発した。





「いってらっしゃい!」





その言葉を聞いて、リヒャルトは又、少し困ったように笑いながら。
だけど、声を弾ませながら、言った。頬に朱をさしながら。






「行ってきます。」






(終わり。)

ネタが思いついたから書いてみた。最終決戦で良いのかな。うん、良いんだよね。
アレだ。リヒャルトは常に笑っているような感じがしますね。アレ、私だけ?そうですか。
ホノボノの部類に入るのかな。わからないや。だからジャンル分けって苦手!(何)