春。
桜がとても綺麗な時季、だ。
花粉症の人にとっては、とっても辛い季節だ。

春は、とても花が綺麗だと思う。あとは・・・・毛虫が・・・多いとか。うん。
ってことで、まあ。花見に行きましょうかね!と。





Act12.花より・・・・・・?





「春だよー春ですよー政宗さんに、幸村さん!」


「そうでござるな!春と言えば、花見をしつつあんみつや団子を食べるのに、
とっても良い時期でござるぅぅ!」


「・・・ああ、幸村さんは花より団子なんだね・・・・。」


「花より、団子??
いや、某、一応、花も好きでござるよ!実は!!」


「HA!真田にとっては、花より団子よりも、
花より団子団子団子ォォォ!!・・・って感じがしないでもないけどな。」


「む、酷いでござるな、政宗殿!
某だって花が好きでござる!」


「へえ。」





目の前で、政宗と幸村が、言い合いをしている。
うーん、良いなあ。なんというか、萌・・・ゲフンゴフン。
あー、どうしてくれよう、この煩悩。誰か止めてください。の力じゃ止まらない。





「それにしても!殿、そのような話題を切り出す、と言う事は!
もしかして、もしかして!花見に行くのでござるかッ!?」


「わ、凄い。幸村さん正解だよー!
そうそう、花見に行きますよー!!」


「正解、でござるか。嬉しいでござるよー!
花見に行くとは!某、とても楽しみでござる!!!!」


「・・・お前ら、良く花見行くってだけで、 そんなにも騒げるな。」


「伊達殿は、花見嫌でござるか?」


「Ah,・・・いや、違う。
俺も花見は良いと思うぜ。風流だしな!」


「風流!風流でござるよー!!」





政宗と幸村が、口々に風流風流言う。
ああ、何、なんていうか、そんなにもすきなのか。その言葉。
ある意味、ついていけません・・・・!!!幸村と政宗のほうが、よっぽどハイテンションじゃないか!

二人はとても楽しそうに、喋っている。

今ここにカメラがあれば速攻で撮っていたかもしれない。
無いからどうしようもないんだけど。
良いよ、心のファインダーに写してやるわこの野郎めがー!!


必死に『目に焼きつけるぜ!』というような感じで二人を見ていると、
政宗が「なあ?お前もそう思うだろ?」と、突如、同意を求めてきた。


え、何なに?
すいません話聞いてませんでした。


「え?」と聞き返すと、政宗は「AH,……人の話ぐらい聞け!」と、怒ったようにの頬を引っ張った。
ちょっ、なっ!政宗様ご乱心ーーーー!!!!





「いっ、いひゃっ!!」


「てめぇ、人の話はちゃんと聞け、って言われなかったのか!?」


「すっ、すいませっ・・・ッ・・・!!
すいませんすいませんすいませんーーーー!!!!!」





痛い、本気で痛い、マジに痛い。どれぐらい痛いかなんて言葉で表せられないほどの痛さだ。
これ以上やったらの頬が伸びる。絶対に。確信できる、から。
政宗、お願いします。その手を離してください!


そう言葉を発っしようとしても、それは頬を引っ張られているから、
変な言葉となって、外へ出るだけで。うわーうわーうわー。どうしよう。

頬をひっぱってる手を、両手でバンバンと叩いて、
「いひゃい!すいませんでひた、ホントに!」と、必死に叫ぶと、
政宗は、しぶしぶと手を離してくれた。


くっ・・・、政宗の額に肉って真面目に書きたい・・・!!日頃のお返しを倍にして返したいよー。ドラえもーん。
でも、まあ行動に移さない。移したら、なんかもう次の日にはのお葬式が待っているかも知れないから。
いや、かもしれない、じゃない!絶対に待ってる!

政宗の額に肉書いて「キン肉マーン!」とかいった瞬間に、政宗が物凄い殺気を発しそうな気がする。絶対。うん、きっと。



自分の想像力、もとい妄想力に切なさを感じつつ、
政宗と幸村に「じゃ、じゃあ、行こうか、そろそろ。」と、言う。

幸村が顔を綻ばせて、「そうでござるな!桜を見に。楽しみでござるよー!」と言い、
政宗もなにやら嬉しそうにして、「ああ、そうだな。行くか。」と、声を弾ませて、言葉を紡いだ。

その後、「今から弁当作るから、待ってろ。」と言い、
政宗は台所へと向かった。うーわー!弁当!お弁当!政宗手作りの。
ウッハー!どうする、嬉しい、かも。


お弁当。政宗は、本当に料理上手、という名に恥じないような手先の器用さを見せつけ、
直ぐに出来上がった。



財布を持ち、お弁当を持ち、水筒を持ち。
家を出て、近くの桜が咲いている場所へと急いだ。



やっぱり、桜が満開になる時期だからなのだろうか、
色々な人がその場所にシートを置き、花見をしていた。

五月蝿いぐらいの雑踏、ほどほどに敷き詰められているシート。

うわッ・・・、もうちょっと来る時間考えればよかったかも知れない。
そんな後悔が心の中に押し寄せてくる。でも、夜になったら色々と。酔っ払いだって出てくるし。


そういう人に絡まれるのは、ごめんこうむりたい。
だから、昼の時間帯を選んだのだけれど、それもやっぱり駄目だった。


はあ、とため息をつきつつ、桜の傍にあいていた場所を一つ、見つけたので、そこにシートをひいて。
座り込んだ。

頭上の桜からは、ヒラヒラと桜の花びらが舞って来て。
なんというか、春だなあ。と、考えた。


幸村が「・・・綺麗でござるな!殿!」と嬉しそうな視線を向けてくる。
それに、「そうだねー!」と、答えた。
幸村は、嬉しそうに、桜の木を見上げて。政宗は、水筒を取り出して、コップに口をつけながら、やっぱり桜の木を見上げていて。



なんというか。アレだ。
桜には美青年が映えるね!うん!!

もし、これが夜桜だったりしたら、もっと綺麗だったんだろうな、二人とも。

そんな事を考えて、頭の中で夜桜を見つめている二人を想像する。
うわあ、やっぱり格好良いよ!絶対。又、今度、連れてこようかな。夜桜を、見に。


そんな事を考えて、一人含み笑いを浮かべていると、政宗がお茶の入った水筒のコップを、
に差し出してきた。
何、どうしたんですか。

疑問符を頭の中で飛ばしながら、そのお茶の入ったコップを受け取る。





「え、コレは?何、飲んで良いと?」


「・・・まあ、飲んでも良いけどな、ほら、其れの中、見てみろ。」


「ん??」





政宗に言われたとおり、コップの中を見てみる。
コップの中にはお茶、それと、その水面に浮かんでいる、一つの花びら。
桜色をした、それは、限りなく透明な色をしているお茶に映えて見えた。





「・・・・・・・うわー・・・・・・・・。」


「・・・・良いよな、そういうの。」


「そうだね、綺麗、だねー。」


「・・・・ああ。」





の言葉を聞いて、政宗は何に満足をしたのか、
嬉しそうに、微笑を顔に浮かべた。


・・・・・・ッ!!!!!
何コレ、を悩殺する気ですか。いや、されてますけれども!
もう良いよ。政宗さん、が真面目に鼻血出しても良いと言うのデスカ!!!

最後らへん、何を考えているのか自分でも良くわからなくなってきた。
・・・とにかく・・・・。とても、政宗の微笑みは綺麗だった。本当に。写真に写したい。くそっ、カメラ!カメラァァァ!!!

はあ、とため息をついて、そのコップを政宗に渡した。





「なんか、飲むの勿体無いから、さ。
政宗さん飲んでよ。うん。」


「Ah,・・・・・・なんで、俺?」


「え、いや、なんとなく?
政宗さんが飲みたくないのなら、ほら、幸村!幸村さんに飲んでもらうよ、うん。」


「・・・・飲む。」


「ん、どうぞどうぞ。
きっと政宗さんに飲まれて、その桜の花びらも幸せだね!」


「いや、桜の花びらは食べないし飲まないから。」


「・・・・・・え・・・・・。」


「何だよ。その俺が花びらを飲むのを期待していたような表情。」


「いや、良いんです、良いんですよ。飲まなくても、花びらは。
じゃあ、その花びら取り出してください。に。」


「?Why?」


「いや、なんていうか・・・・うーん・・・?
アレですよ!記念にとっときます!!」


「記念に?なんのだよ。」


「え?!
な、なんとなく・・・記念?そう、なんとなく記念!!」


「・・・・訳わかんねぇ、お前。」





そういって、政宗は苦笑を漏らして、
に花びらを手渡してきた。

お茶のせいか、その花びらはヨレヨレになっていて、少しでも力を加えると簡単に破れそうだった。
それを、持っていたハンカチにはさんで。はさんだハンカチを、自分の鞄へと突っ込んだ。






お弁当を食べて。桜を存分に眺めた後、家に帰ることになった。
家路へつく頃には、もう陽が傾いていて、よくこれだけの時間、桜を飽きもせずに見られたなあ、と思った。

印象に残ったことは、
政宗のお弁当がとても美味しかったことと、
桜の花が、とても綺麗だったこと。

そして、

政宗の笑顔が綺麗だったことだと、思う。






NEXT


(後書き)

中途半端、なんですか?(訊かないで下さい。)
・・・・・・・・今までは、幸村寄り(?)だったので、今回は政宗よりでした。

・・・・・・・・・・・・・・・うわーあ(何)


2006.4.17