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理想と現実 過去と未来 それらは相容れないモノだって事、知ってたはず、なのに。 Act15.相容れないもの せんせーい今の季節を一言で表すとなんていうんですかー? そう訊いたら、きっとこう返ってくるだろう。 ”春”という、言葉が。 ・・・でも、この異常気象はどうかと思います。 ちょっと待ってくださいよ、暑いっちゅうに!! うっかり少し厚めの服でも来て出かけたら、もう帰ってきた頃には汗がダクダク、 首周りの生地が嫌な感じに体から出てきた水分で濡れているだろう。 いや、本当一言、神様に言わせて頂きたい。 ・・・この前までの寒さは、どこへ行ったんですか、と。 窓を開ける。暑いから。 冷たい微風が頬を撫でるようにして、部屋へと入ってくる。 うん、涼しい。もしコレ風までぬるい温度だったら即行、窓しめてた。 光の速さで閉め・・・・られたら良いのにな。 フフフと、自分自身なんだか壊れた笑いを発していると、 後ろから呆れたような声がかかった。 「What? 何、笑ってんだ。面白いことでもあったのか?」 「・・・政宗さん・・・・、 いや面白いっつうか何というか世界仰天ビックリニュースっつうか・・・。」 「Just moment! 意味わかんねェぞ、お前。」 「アハハ微妙に酷いね! 心が傷ついたよ・・・。ブロークンハートですよ!!」 が、後ろを振り向き、政宗に向かってそう言うと、 政宗は『何言ってんだコイツ。』と言ったような表情を浮かべた。 ・・・うん、顔は雄弁にモノを言う、っていうのは本当だね! 「・・・っていうかさ、 政宗さんと幸村さんは暑くないの?」 「暑い?Why?」 「いや、だってさ・・・。 春にあるまじき気温じゃない?」 「そうか?」 そういいつつ、政宗さんはの傍へと、歩いてきた。 オオオウ、イケメンが傍にいるよ!・・・ってアレ、イケメンって死語か?死語なのか? ・・・まあ、いっか。 幸村が、「殿にとっては、今は暑いんでござるか?」と、 少々語尾を上げながら、問い掛けてくる。 なんだ、君達は暑くないんですか。嘘だー。 っていうか、が汗を微妙に出しているのに比べ、 政宗達は全然汗をかいていない。 NA ZE ! アレか。美少年・美青年・美中年は汗かかないんですか。そうなんですか! 何、その設定!うらやましいのかうらやましくないのか判んないよ。 そんなことを、心の中でひそかに絶叫しつつ、 幸村の問いに答えるべく、声を出した。 「・・・・暑いよ・・・、凄く。 幸村さんたちは、なんで暑くないんですか・・・!!」 「某達は・・・、 慣れているでござるし・・・・。そうではありませぬか、伊達殿。」 「・・・・まあ、少しは、慣れてるな。」 何だよ、二人とも! 顔を見合わせて頷きあわないで下さい。 なんか、一人、カヤの外みたいな感じがする。あ、実際そうなの?そうなの?? 微妙に切ないのですけれども。 なんか二人ともがから2キロぐらい離れていってるような感じがする。秒速で。 「なんというか・・・。 なんで二人とも暑さに、なれてるの?」 「俺は・・、まあ色々な所に出向くことが多かったからな。 それで、だ。幸村は・・・言わなくてもわかるだろ。想像がつく。」 「・・まあ、想像がつくっちゃあ付くけれど・・・・。」 幸村に視線を向ける。 多分、アレだ。その、まあ言っちゃいけないけれど、 武田軍と言う、色んな意味でアツい軍にいるんだし。 幸村にとって、これぐらいの気温、暑いとはあまり思わないんだろうな、きっと。 夏まっさかりになって、やっと少し苦笑しつつ『暑いですなっ!』とか言うんだろう、きっと。 うん。幸村、君すごいよ。尊敬するよ。 尊敬の眼差しを送りつつ、政宗に向かって、「幸村さんって、すごいね・・・。」と言うと、 政宗も「ああ、・・・色んな意味で、すごいな。」と、小さく呟き返してくれた。 その言葉を聞き取ったのか。 幸村がとても嬉しそうに、頬を赤くし、嬉しそうに笑いながら、 「てっ、照れるでござるな!」と、言った。 ほんと、凄いよ。・・・・・・・いろんな意味で。 そんなことを思っていたら、突如、政宗が口を開いた。 「それにしても。」 「ん?何、どうしたの?」 「どうしたでござるかっ?」 「・・・あ、いや、何でもねぇ。気にするな。」 二人して、質問をすると政宗は一瞬、考えた後、口を塞いだ。 ・・・いや、なんていうかさ・・・、気になるんだけれど。かなり。 何を言おうとしたんだ、政宗。教えてはくれませんか、政宗。 口に、出して、「何?かなり気になりますが。」と言う。 政宗は「いや、ただ─…。」と、苦笑をしつつ言葉を続けた。 「Ah…、小十郎達が、今どうしているか・・・。気になっただけだ。」 そう言って、政宗は「そんだけだ、気にするな。」と、もう一度、念を押すように言った。 ・・・・うわあ、どうしよう。あんまり、というか全然、考えなかった。 楽しい時間が多かったから。そうじゃん。 二人とも、違う世界の人なんだよ。うん。 違う時代からやってきたんだ。 どうしよう、改めて考えると。・・・・少し、悲しくなった。 楽しい時間があったから、其れが当たり前のように思えて。 あー・・・、うわあ・・・・。切ない。 そうだよ、二人とも 帰りたいんだ。・・きっと、元の世界に。 が急に黙りこんだから、か分からないけれど、 幸村が、少し声の調子を下げ、「・・・殿?どうしたでござる?」と、 心配そうに、に声をかけてきてくれた。 おおお心配してくれたよ、心配!うわあ、幸せなんですけれども! 此処はこれ以上心配させないために、元気な振りでもいいからしよう。うん。 「大丈夫、なんでもないよ!」 「本当で、ござるか?」 「本当、だよ、うん。」 「AH,俺の言葉のせいか?Sorry.」 「え?いや、政宗さんのせいじゃないよ?」 がそう言うと、政宗は、口を閉じた。 ヒイイ又何か変なこと言ったか!?すいませんすいません…!! 幸村が、まだ少し心配そうな表情を浮かべて、こちらを見てくる。 、幸せだ。今。ものすごく。 普通、相容れない人達と出会えて、話せて、心配させてしまったりして。 それだけでも、今、とても・・・・幸せだと、言えるんだと思う。うん。 会えたこと、それだけで良い、よね。 まだ、後どれくらい一緒に居れるかわからないけれど。 それでも、まだ、一応は一緒にいられる。 ってことは、にとって、今やるべきこと、これからやるべきことは、 時間を、一緒に遊んだり話したり出来る時間を大切にすること、・・・だと思う。 だから。 「暑いしさ、アイス買いに行こうよ、三人で。」 「あいす、でござるか?」 「そうそう、美味しいんだよ。」 「ice? 氷か?」 「こ、氷って言ったら氷だけど・・・。 美味しいんだよ、凄く。うん、買いに行こう!一緒に!さあさあさあ!!」 「唐突、だな。」 幸村は、瞳を輝かせて。 政宗は、苦笑を浮かべて。 は、二人の手をひいて。 アイスを、買いに行った。 大丈夫、大丈夫だよ、きっと。 後先、考えて行動するのもいいけれど、それだと今は慎重すぎるから。 今は、良いや。思うままに、思うとおりに。頑張ろう。 もう少し、この二人と、思い出を作っておこう。 もう少し、この二人と、一杯話しておこう。 もう少しだけ二人と、遊んでおこう。 何時か来る別れのために。 思い出を、残して置く為に。 →NEXT (あとがき) 今回は微シリアスを入れました、が。 どうでしょうか。微妙すぎてわからないかも知れませんね・・・・。 私は個人的にシリアスが大好きなので、入れ始めるともうとまりません。 どれだけでも入れます。・・・・普通だったら甘い方が好きですよね・・・・・。 アレーなんでだろうーおかしいなーアハハウフフ って感じです。 少しずつ、別れに近づけさせていければいいな!と思っております。 要望がありましたら、ご意見いただけると嬉しいです。 其れに沿うよう、頑張らせていただきますので。 それではでは、皆様良いゴールデンウィークを。黄金の休日!ヒャッホイ!!!!!! 2006.5.3 |