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Act2.今、始まる 「ええ、っとですね、それにしても……」 が喋ると、二人の視線が一気に、こちらに向いた。 おおおう、刺すような視線とはまさにこの事だね。 そんな事を頭の隅っこで考えつつ、言葉を続けた。 「政宗さんと、幸村さんは、どうするんですか。コレから」 「Ah……、此処は、俺の居た世界と、違う世界なんだよな?」 「そう、だと思うよ。うん」 「だとしたら……」 「俺達には行く宛てが無いって事、だよな……」と、政宗は少し考えるような仕草を見せて言葉を続けた。 其れを聞いて、「そうでござるな…どどどっ、どうしようで御座るっ! うああおお館さむわぁぁぁ!!」と、幸村が何だか悲痛、というか切ないというか、そんな感じの声音で突然叫んだ。 それを聞いて、政宗が「うるさい」と幸村の頭を軽く叩いていた。 「い、痛いでござるよ……」 「お前が五月蝿いのが悪い。You see?」 「あ、え、は? ゆうすぃい? 奇怪な言葉でござるな! 某には、わかりませぬ」 「Ah……、もう良い。 それにしても、行く宛てが、無い……か……」 政宗と幸村は、其々、少し悲しそうな表情を浮かべていた。 もう、戻れないのかもしれない。あの人に会えないのかもしれない。怖い、とか考えているのだろうか。 見知らぬ土地に、突然来てしまって。はっきり言って寂しいのだろう。 でも、其れを口にすることもままならない、今の状況。うーん…どうすれば良いのだろうか。 かなり考えて、思いついたのは、一つだけだった。 本当、気付くの遅いよ、このやろう!と言いたくなるようなそんな単純なもの。 「あの」 「ん?」 「何でござる?」 「の家に、その…帰れる日まで、泊まっても…良いですよ。 というか、うん。良いと思います。ハイ。きっと」 が提案を出すと、政宗は「良いのか? 見ず知らずの奴を置いても」と、少し戸惑うように問う。 其れに、「大丈夫だと思う、うん」と答えた。 すると、幸村が「で、ででででもっ、女子の家に、泊まらせていただくなんて、はははっ、破廉恥でござるっ!」と、盛大にどもりつつ言葉を紡いでいた。 頬に朱がさしていて、心なしか目もうるんでいるような気がする。うん、不謹慎だけど……凄い可愛い。萌える。 そんな事を思いつつ、幸村を見ていると、政宗が軽く、「そうだな」と呟き、言葉を続けた。 「じゃあ、泊まらせてもらう。俺が帰るまで」 「まっ、政宗殿ォォォォ!? まっ、政宗殿はちゃんとした武人であると思っていたのに……そ、そんな! 某は何か悪い夢でも見てるんでございますな! きっとそう、そうに決まっております! 寝たら治るでござるよ!」 よほど、現実を受け止めたくないのか。幸村は必死に喋る。マシンガントークだ。 其れを又、政宗に「五月蝿い」と、いさめられて、無言になってしまった。 幸村の、落胆したような表情を見て、怒ったように政宗は言葉を紡いだ。 「お前、今の自分の置かれた状況がわかるのか。知らない世界、知らない場所、自分の常識が通用しないかもしれない場所だ。此処は」 「そ、それぐらいはわかっておりまする……」 「だったら! コイツが親切にも、俺達をこの家においてくれると言っている。普通だったら其れに甘えねぇか」 「う、で、でも」 「でもも何もねぇ! …此処で、好意を素直に受け止めるか、もしくはそうじゃないのか。 即効で決めろ。ちなみに此処で行為を受けなかったら、お前にはどこにも行くところが無い」 「え、あ、で、でもっ、そんなっ、殿に迷惑がかか──」 幸村は、少し焦ったように、言葉を紡いだ。 に遠慮しているのだろうか、もしくは幸村の言う、女子の家に泊まることは破廉恥、全うなる武人がすることではない! とでも思っているのだろうか。 は、少し声を大きくして言葉を紡いだ。 「大丈夫です! 迷惑は……うん、かからないでしょう。きっと! 多分」 「へ、どの……?」 「いや、だって行くところ無いんでしょう? その、困ったときはお互い様! みたいなそんな感じで。 大丈夫です。……というか、幸村さん達に居て欲しいというか! 萌えの根源が欲しいっていうか! いやいや、何言ってるんだ! ! 忘れてくださいすいません。えええっと、まあその、居てください!」 うろたえつつ、最後まで言葉を発することが出来た。所々、変な文節とか言葉も入っているけれど、まあ気にしない。寧ろ気にしてはいけない。 が、必死でそう言った事に驚いたのか、幸村は少し呆然としたような表情を刹那浮かべたが、直ぐに困惑気味な表情に変わった。 「……あ、えっと……ほ、本当に! ……良いのでござろうか」 「うん、大丈夫! 完璧! あ、でも…その、幸村さんがいやなら……」 「いやでは無いでござる! 本当に助かるでござるよ……。でも、もし、その、迷惑だったら、とか思ったら。少し、気が引けただけでござる。だから、そう言ってもらえると嬉しいでござるよ。……有難う」 そう言って、幸村は少しはにかみながら笑顔を見せてくれた。……ギャア、やめてストップ。可愛いよ。その笑顔にフォーリンラヴッ! 何だか、少し狂ってきた頭に少し乾いた笑いを浮かべていたら、幸村が「それではっ」と、何か意気込んだように言葉を発した。 「これから、…お世話になるでござるっ、某に出来る事が有るなら、なんでもするで御座るから。 宜しくお願いするでござるよっ」 「Ah、俺も…料理作るのは得意だからな、お前の為に色々作ってやるよ。 宜しくお願い、するぜ」 どうしようどうしようどうしよう、幸村がなんだか可愛い、政宗が、の為に色々作ってやるって……や、ヤバイ、鼻血が……ッッ。 少し、というか何だか嬉しい気持ちを抱えつつ、「コチラこそ、宜しく」と答えた。 憧れていたキャラとの、同棲生活が 今、始まる。 →NEXT あとがき。 うん、話しが凄く変わってますね。それでも良いです。 政宗の言動、幸村の言動が全く持って変わっております、いやはや、もう。 頑張ります。ハイ。 それにしても、どうしよぉぉぁあああああ。続き、続きが思い浮かばないですよ…!!! 2005.2.13(バレンタインデー前日じゃ無いか!) 2007.7.30 書き直し |