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仲が良い。 それは、とても幸せな事だと思う。 気を許せる人が、傍に居る、と言う事だから。 Act23.仲良きことは、美しきかな 朝。目がパチリ、と起きる。 上半身を布団から起こし、周りを見渡す。 ああ、来ちゃったんだなー…。BASARAの世界に。 その事実が何だか嬉しくて、歯がゆい。 少しの嬉しさに顔をほころばせていると、障子がばん、と勢いよく開いた。 「ひいいいっ!!?」 「おい、朝だ!起きろ、って…、起きてたのか。」 「……ちょ、長曾我部さん…」 「ああ、何だ?驚かしたか?わりぃ。」 「だ、大丈夫です。」 ヤバイ。心臓がドクドク言ってる。 うああ、怖かった。凄く驚いた。 心臓に手を当てて、“おさまれ!”と思うが、心臓の動機の速さは全く遅くならず。 「…?何だよ、お前。そんなに驚いたのか?」 「い、いいえッ!?まったく!全然!!」 「心なしか、顔も赤くねぇか?どうしたんだよ。」 「な!顔なんか赤くありません、ありませんよー!」 「…?なら、良いけどな。」 が必死に否定していると、元親は少し苦笑しながらも、の近くに腰を下ろした。 …何。何がしたいんだ、この人は。わからん。 「…あの?」 「何だよ。」 「何故、傍に。」 「ああ、あのな。昨日約束したとおり、今から富嶽見にいかんねぇ?」 「…へ?今から??」 「ああ。 富嶽から、海が見えるんだけどよ! 日の出寸前に富嶽から海を見ると、すっげぇ水面がきらきら光って、綺麗なんだ。」 「へーえ…」 「だから、今から行こうぜ?な!」 「あ、はい……。」 「じゃあ、早く行こうぜ。元就も待ってるだろうしな。」 「へ!?は、早ッ!」 「そうか?これぐらいが普通だろ。 第一、…俺達は、眠りが浅いからな…かすかな物音でも直ぐ起きちまう。」 「…へ?え、な、何で?」 「…敵…、俺達の領土を狙うヤツラが一杯居るからだ。」 「…あ…、えっと。」 「この前の宣教師と言い。 …安心して、寝てちゃいられねぇんだよ。」 「…」 そうか。 此処は戦国時代。 何時、敵が襲ってくるかなんて、分からない。 安心して、眠れない時代…なんだなあ。 元就も、元親も。 色々な事に恐怖を感じながら、夜を過ごす。 …悲しい、な。 そんな事をしみじみ思い、少し悲しく思っていると、元親が頭をポン、と軽く叩いた。 「?」 「…心配、かけたか?」 「え?何で。」 「顔が暗かったからな。」 「へ、えー?暗かった…ですか?」 「ああ。 心配されなくても、俺達は大丈夫だから。」 「…本当に?」 「……ああ。 だから、早く富嶽の所、行こう。な?」 「…うん。」 そういって、立ち上がり歩き出す元親の後ろをついていく。 頭の軽く叩かれた場所を少しさすりながら、元親を後ろから見つめる。 大きい、背中。温かい手。 うん、こんな風に人の気持ちを汲み取れる元親だからこそ、兄貴!って慕われるんだろうな…。 部下にも、人にも。 こういう優しい人が天下を取れば良いのにな。 そんな事を少し思いながら、元親の後ろをついて歩く。 城を出て、随分歩いただろうか、富嶽の場所に着いた。 元就は、やってきた達の方を向いて、「遅い」と小さくもらしていた。 その声は元親に届いたようで。 少し怒りを顔に浮かべながら、元親は元就の方へ早歩きで近づいた。 「…お、遅いって…なあ!これでも急いだんだよ!」 「ほお。急いだのか?へえ。」 「…っ、なあ!急いだよな?!」 「あ、え、はい…。一応、急いだような。」 「……が言うなら信じよう。」 「え、俺の言葉は信じないのか?」 「おぬしは、良く嘘をつくからな。信じぬ。」 「酷いな、お前。」 「……それにしても。元親。 もう直ぐ日の出が始まるのでは無いか?」 そういって、毛利は富嶽の上に座った。 いや、座って良いの?仮にも大砲でしょ、コレ。 そう思っていたら、元親が元就に向かって「てめっ、すわんなよなっ!」と、怒鳴っていた。 「…良いではないか。疲れたのだ。」 「い、良いでは無いか、って……」 「…なんだ、文句があるのか?姫。」 「……ッ!」 突然の又の姫宣言に、元親は顔を赤くする。 姫、姫…、って姫若子時代の事だよね?そういえば昨日も言っていたよなあ…。 そんな事を思っていると、元就が富嶽から降り、の近くに歩いて来た。 「は、知りたくないか? こやつの、姫若子時代の話─…」 「だああああああ!!! 何言おうとしてんだよッ!てめェェェ!!!」 「何、とは?」 「だ、だからッ、 お、俺の…昔の……」 「ああ、。こやつはな、昔、 女子になりたいといっては、じょそ─…」 「やめろーッ!!!」 元就が、の耳元でこそこそと言うのを聞き取ったのか、 元親が元就の口を、手でふさいだ。 元親の顔は、凄く真っ赤で。 な、何だか…ほのぼの、とするなあ。 そんな事を思い、少し頬を緩ませると、元親が「て、てめぇ、ッ!何で笑うんだよッ!」と、 又、顔を赤くして、言ってきた。 「……いや、何かほのぼのとしてるなあ、って思いまして。」 「…何処がほのぼのだよ…。訳わかんねぇ。」 そういって、元親はため息を吐きながら、元就の口をふさいでいた手を離した。 元就が、少し怒ったように「元親…、我の口をふさぐなど…!」と、 又何処から取り出したのか武器を手に取り、元親に向かって振り上げていた。 「…え、ちょ、ちょっと待て!元就! 穏便に話しあおうぜ?な!」 「我の…!我は日輪の申し子ぞ!!」 「え、いや!分かってるって!な!」 「そんな我の口を…手でふさぐとは!笑止!」 「え、や、お前どうしたの?なあ、もとな…り…?」 「日輪よ!照覧あれー!!!!」 「ちょっ!俺、武器持ってないのにー!!!」 元就は、振り上げた武器を元親に対して下げた。 …あれー?何これ。どういう状況。 朝日、見にきたんじゃ無かったっけ。わからなくなってきた。 武器を振り上げ、元親を追う元就。 そんな元就から逃げるように走る元親。 ああ、やっぱりこの二人。凄く仲が良いんだな。 そんな事を思うと、又、笑みが浮かんできて。 仲良きことは、美しきかな! そんな言葉が頭の中に浮かんできた。 ふと、海の方に目をやった。 水平線から顔を出した太陽は水面を照らし、 水面はその太陽の光を受け、光輝いていた。 →NEXT −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 元親と元就は仲良しだと思います!(またか) っていうか本文。元就の振り上げた武器は1の方の武器、です…! 輪刀はどうやって使うのだろうか。フラフープのごとくまわしてつかうのだろうか。 うわー早くやりたい・・・!!!! 2006.5.27大幅修正 |