お城について、侍女さん達の美味しい御飯を頂いた。
ヤバイって!あの美味しさは反則ではなかろうか。

凄く美味しくて。
何だかもう、頬がにやけまくっていた。





Act25. 何が幸せ?





「うあー、美味しかった…。あの御飯。ほっぺた落ちる。本当に!」


「…は?頬が?ヤベェよ、それ。」





頬を撫で、少しにやけながら元就と元親と一緒に歩きながら発した言葉。
其れを聞いて、頬が落ちているの姿でも想像したのか、元親が少し青ざめて言葉を発した。
…いやいや、頬が落ちる、ってさ。褒め言葉なんだけど。知らないのか。

そんな事を思い、少し苦笑してしながら、言葉を続けた。





「…いや、まあ、頬が落ちる、って言うのは褒め言葉ですよ。
 よく言わない?“ほっぺた落ちそうです〜!”とか。」


「言わない。ってか、俺が“ほっぺた落ちそうです〜!”とか言ったら、
 気持ち悪いだろう。」


「…そう、だね……」


「…まあ、我が思うに、自分なりに解釈して使えばよいのではないか?
 …それにしても。凄い言葉だな。…頬が落ちる、と。」





そういって、元就は少し不思議そうに、自分の頬をさすってた。
…んんギャー!止めて。何。どうした、元就。
く、にも、元就の頬、さ、触らせて……ッ!!

少しでも気を緩めたら、元就の頬を触るであろう手を、根性で止める。
…目の前に萌えがあるのに!くっそう、触りたい触りたい触りたいぃぃ…!!!

そんな事を思い、必死で自分を抑えていると、元親が元就の頬を引っ張り、言葉を発した。





「…ッ!?な、なにをひゅるッ!」


「お前、アレだよなー。頬良く伸びるよなー。」


「…や、やへッやめぇぇろッ!」


「…何言ってるのか、わかんねー。」


「も、元親……?」


も伸ばすか?こいつ、凄い伸びるぜ。頬。」


「や、元就がかわいそうだよ?」





実を言うと、も混ざりたいのだが、元就が凄く怒ったオーラを発しているので、
止めておいた。
元親は「しょうがねェな、が言うなら止めてやるよ…」と少しため息をもらしながら、
伸びていた元就の頬から手を離す。

元就は直ぐさま頬に手をやり、
赤くなった頬をさすっていた。

…可愛いよ…どうしよう。
そんな事を思っていると、元就が少しにらみを効かせた目で、元親をにらみ、言葉を発した。





「……元親…、そなた、ゆるさまいぞ…ッ!」


「…はァ?あんぐらいで怒るなんて。人間なってねぇなあ、お前。」


「予告もなしに、あんな事をされては、誰だって怒るであろうッ!
 そう思うであろう?!!」


「ちょっとした悪ふざけじゃねぇか!少しぐらい許してくれたって良いだろ!?
 なあ、そう思うだろ、!!」


「…へ。」





何この状況。
ある意味、究極の選択じゃ無いか……!!
っていうか、何かもう。究極の選択よりたち悪い。
デッド オア アライブ!

そんな事を思いつつ、自分の意見を述べてみた。





「…えっとー…まあ、言わなかった元親も悪いけど、
 こう…、なんていうか。直ぐ怒っちゃったら駄目だよ?元就も。」


「……」


「……」





うーわー!何説教してるんだ、自分!
元親も元就も黙ってるし!ヒイイイ!!ごめんなさい、すいませんッ!
無言が痛いです。本当に。





「え、あ…ご、ごめ…ん。」


「ん?何で謝るんだよ。
 そうだよなー…んじゃま、今度からやるときは、宣言してからやっから。」


「…直ぐに怒っては、ならぬな。
 怒っていては、人も寄り付かぬ。頑張って改善する。」


「え!あ、でもさッ!
 うち、今の元就たちの性格好き、好きだから、無理に改善しなくても良いと思う!
 本当に。今のままの元就と元親で居てください。」


「…、好き、か…。ありがとなッ。」


「…す、す好き、とは…ッ!
 …わかった。このままで、居て良いのならばな。」





誰かに、自分の性格を変えろ、といわれても、
そう簡単に変えれるわけでも無いし。
知って直ぐの人に、“性格、改善したら?”といわれたら、
誰でもムカツクだろう。

なのに、文句の一つも言わずに、
“性格、頑張って改善する”等言える元親や元就は、凄いなあ、と少し思った。





「凄いよね、元親と元就は。」


「…は?」


「だって、ね。こう…人の言う事とか、直ぐに実行しちゃいそうな、感じがする。」


「…まあ、俺が人に言われて実行するのは、
 言ってきたヤツが、俺にとって信頼出来る人物な時だけだからな。」


「我も、そうだ。
 知らぬ人物がやってきたら、…怒るであろう。我は。」


「俺にとって、は信頼出来る奴だから、実行しようと思ったんだ。」


「我も、そうだな。」





そう言って、元親は又笑顔をに向けてきた。
わー、よく笑う人ですねー…、って違う。
…え、信頼出来る人物?何処に。
…………?ちょっと待て。

いやいやいや、信頼できる人物、って…嬉しいけれど。
が、元親達にとって、信頼できる人。





「…が、元親と、元就にとって…、信頼できる、ヒト?」


「ああ。」


「…え、な、何で……」


「…ヒトを信頼するのに、理由が必要か?
 俺は、お前を信用する、信じる。それだけで十分じゃ無ェか。」


「人を信じること、其れは大切な事であろう。
 信頼が無ければ、友達にもなれぬ。」


「…あ、そうだよね。うん。」





妙に納得した。
信頼…、信頼ね。は元親、元就に、信頼されているんだ。

ただ、その事だけで、何だか嬉しくて。
少し笑ってしまった。





「…ああー、もうッ
 誰かに信頼されるの、って。こんなに嬉しい事、なんだね。
 も、元親と元就の事、信頼する。信じる!」


「…、有難うなッ!」


「…誰かに信頼されている、と言う事は、非常に嬉しく、幸せな事だ。
 我は、今。とても…幸せだ。」





そういって、元就は少し微笑んだ。元親も。
人は、誰かに愛されるために産まれてくる、と言う言葉を聞いた事がある。

今、はとても幸せ。



信頼されていることが、とても。





「…あーもう、幸せ。凄く幸せ。ヤバイ程に幸せだー…」


「…おいおい、そんなに幸せなのかよ。
 大げさだっつぅの。」


「我も幸せだ。元親は幸せではないのか?」


「…や、幸せだけどよ…。」





元親は、そう言い、照れ隠しをするかのように、歩き出した。
縁側を黙々と歩く。うん、静か。
ときおり、小鳥のさえずりが聞こえてくる。

何だか、良いな。と思った。
幸せを感じながら、生きられること。
それが、幸せだった。









知らなかった。
壊れ始めること。

信じたくなかった。
忘れていた。
思い出したくなかった。

─此処は、戦国時代ということを。



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あれ。シリアスじゃ無い。どうして。
ま、まあ最後らへんがシリアス、という訳で!!

アレですか。今回は友情(?)っぽく!(何)
次は、絶対に、予告どおりシリアスになると思います。
いや、たぶん、うん。
それではでは!!
2006.6.1 大幅修正。